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国際ファッション専門職大学にて、服づくりについてお話ししました

4月24日(金)、国際ファッション専門職大学のテキスタイルの授業に登壇しました。

学生の皆さんと年齢の近い、一人のブランド運営者として、「なぜ服をつくるのか」「作り手として、何を大切にしているのか」を中心に、日々の制作やブランド運営を通して考えていることをお話ししました。

当時は、ロエベのクラフト展やシャネルの「le19M」展をはじめ、ものづくりの背景や手仕事の価値に光を当てる機会が続いていました。ブランドの規模を問わず、大量生産・大量消費との向き合い方が、あらためて問われているように感じます。

私自身も、衣服をつくるプロセスや、着る人とのコミュニケーションのあり方を見つめ直しています。今回の授業では、その考えに至るまでの転機や、価値観を形づくってきた経験についても、トークセッション形式でお伝えしました。

学生の皆さんから寄せられた質問と、その回答の一部をご紹介します。

Q. 生地は日本製のものを使用しているとのことですが、刺し子の糸にもこだわりはありますか?

刺し子糸も、日本製のものを使用しています。今回、デニムをつなぎ合わせる際に選んだのは、青森県で「地獄建て」と呼ばれる藍染めの方法によって染められた糸です。

デニムと藍染めには、深い結びつきがあります。そのデニムをつなぐ糸にも、素材や染色の背景を通じたつながりを持たせたいと考え、採用しました。

Q. 刺し子に向いている生地、難しい生地はありますか? ウールやデニム、シャツ地以外についても教えてください。

さまざまな生地で試してきましたが、私にとって最もしっくりくるのは綿です。

手で針を運ぶため、針が無理なく通る厚みであることと、縫い進めても生地がよれにくい適度なハリがあることが、刺しやすさにつながると感じています。

デニムは生地が重なると硬くなり、針を通すのに苦労することもあります。それでも、綿の布に綿の糸を刺すという組み合わせが、自分にはいちばん自然に感じられます。ウールやリネンにも取り組んでいますが、綿とは異なる手応えがあり、私にとっては普段の感覚を少し離れた試みです。

Q. 一着をつくるのに、どれくらいの時間がかかりますか? また、「捨てられない服」をつくるために、刺し子以外の表現も取り入れていますか?

シャツやパンツは、一着につき12時間ほどを目安にしています。刺し子を施すジャケットやパンツなどには、約60時間をかけ、距離にして250メートルほどを手で縫い進めています。

刺し子以外では、氷を使って染める「氷染め」にも取り組んでいます。手持ちの衣服を染め直したり、一点物の染めの作品を制作したりしています。

私が目指しているのは、作り手と着る人の間に、感情の通うつながりを結び直すことです。そのつながりが衣服への愛着となり、結果として、簡単には捨てられない一着になっていく。刺し子や氷染めは、その思いをかたちにするための表現方法のひとつだと考えています。

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